金沢市立病院 初期臨床研修医募集サイト

初期臨床研修プログラムについて

院長あいさつ

金沢市立病院は、平成24年より新中期計画を立て“急性期医療を中心としたコミュニティー医療の確立”を目指しています。
病院の使命は、“安全・安心・味わいの医療”の提供です。味わいとは、患者さんに積極的に医療に参加していただくことを意味しています。
新中期計画の課題は、救急医療・災害医療の充実、先進医療・開発型医療の導入、患者さんを中心とした地域連携(市民講座の開催、地域ネットワークの構築)、医療スタッフの教育・研修・研究体制の整備です。なお、科学研究費や助成金などの競争的資金の取得も行っております。
また、金沢美術工芸大学と連携したHospitality Artの創出や、金沢大学と連携した地域連携型健康増進事業を行っています。 このような中で、初期臨床研修医の教育は大きな病院の課題です。
本院の研修システムの特徴としては、
①多くの救急医療患者や地域医療・介護との連携などの研修により、幅広い人間的視点と医学知識・技術を修得する。
②新しい医療への取り組みを行い課題解決型能力を養成する。
③海外研修(フランス・ナンシー大学病院)による医療の国際的感覚の修得にあります。私たちとともに、日本の新しい地域医療を創出していきましょう。

金沢市立病院 院長
髙田 重男

臨床研修プログラム責任者あいさつ

金沢市立病院の初期臨床研修は、「よき臨床医の養成」をテーマにしています。
いわゆる“common disease”を数多く経験することを通じてプライマリケアを中心とした基本的診療能力(態度・技能・知識)が身につき、また救急疾患に広く対応することができるようになります。

<金沢市立病院研修の特徴>

  1. コンパクトホスピタル
    適度なサイズの病院であり、各科医師や医療スタッフとのスムーズなコミュニケーションを通して、研修医を中心とした効率的な臨床研修が達成できます。
    垣根の低さを利用して診察能力、手技などの処置技能、プレゼンテーションスキルなどの向上を図っていきます。
  2. 地域から海外まで
    地域医療の中核を担う当院の他に、能登から加賀まで石川県内全域に協力病院があり、さまざまな病院を経験することができます。また、2014年よりフランス・Nancy大学病院と交換研修を開始しました。
    約1ヶ月の研修を通し、海外の医療現場を見ることで国際化に対応した人材を養成します。
  3. フレキシブルな研修
    1ヶ月単位で研修を行っていきますが、直前まで翌月の研修内容は変更可能です。不足している部分を補ったり、自身が興味を持っている分野を伸ばしたりなど、柔軟に2年間の臨床研修を組み立てていくことができます。

当院は、コミュニティー病院として地域の介護・福祉施設や特定機能病院から療養型病院まで多くの医療機関と深い連携をとりながら、地域医療の中核病院としての役割を果たしています。
また、救急医療、感染症医療の実践に力を注いでおり、救急外来受診者数は年間約7,000名、そのうち約2,000名は救急車で搬送され診療にあたっています。

◆研修医育成は、各診療科だけが行うのでなく、病院全体が行うという考えに立って指導を行っています。
病院見学は随時受付けていますので、是非一度見学に来て頂き、当院での臨床研修に触れてみて下さい。

臨床研修プログラム責任者
高桑 浩

ローテーション例(平成28年度)

1年次

2年次

※研修ローテーション順は、個々の研修医で異なります。
医師臨床研修制度での2年間の研修期間のうち、必修科目とされているのは、内科6ヶ月、救急3ヶ月、地域医療1ヶ月です(当院のプログラムでは2ヶ月)。
外科、小児科、産婦人科、精神科、麻酔科は選択必修科目で2部門以上を経験することが義務づけられています。
この期間による義務の他に、研修の到達目標を達成する必要があります。注意する必要があるのは研修修了認定の際に必須であるレポートのうち、精神科領域の統合失調症とうつ病、外科手術症例レポートです。
これらのレポートの作成のためには、選択必修科目とはいうものの実際には必修に近いと考えて選択科目を選ぶ必要があります。選択必修に関わってきますが、当院では精神科、産科・婦人科、小児科は研修協力病院へ出向しての研修となっています。
必修科目・選択必修科目を研修した残りの10ヶ月間が自由に選択していただける選択研修期間になります。将来の専攻分野を決定して関連ある分野を選んで研修することが基本になってきますが、必ずしも診療科を早い時期に決定できない方も多いので、自由に期間設定して複数科選択できるようになっています。
多数の診療科から単科を選択して研修することもできますし、皆さん自身の将来に必要な診療科をいくつか組み合わせることも可能です。

各研修科の説明

1)内科
循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、内科(内分泌・糖尿病内科、腎臓/膠原病内科、神経内科)それぞれを研修します。
研修期間は1か月間を1タームとして各内科1~2ターム、合計6タームとなります。
3~4回/月の当直・日直業務は内科系医師を指導医として行います。
一般目標(GIO)
  • 患者を全人格的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立できるようにする。
  • 内科としての総合的知識の習得とともに内科初期研修では、医師となるための基本的態度を理解し、さらに診療に必要な診療の基本技術・コミュニケーション能力を習得することを目標とする。
  • 各専門領域に関する基本的な知識・技能を習得する。
  • 基本科研修に挙げられている項目の習得や確認に加えて、将来の専門研修準備のための知識、技能、態度を習得する。
  • チーム医療として、各専門分野内外における専門医師としての役割やコンサルトについて理解する。
行動目標(SBOs)
  • 患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。
  • 医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームド・コンセントが実施できる。
  • 患者の病歴の聴取と記録ができる。
  • 全身の観察および診察ができる。
  • 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報をもとに必要な検査を実施し、結果を解釈できる。
  • 臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断できる。
  • 内科合同カンファレンス、各専門科カンファレンス、他科との合同カンファレンスなど各種カンファレンスに参加し、症例提示と討論が出来る。
  • 臨床症例に関するカンファレンスや研究会・講演会・学術集会に参加する。
  • 指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。
  • 同僚医師や他の医療従事者との適切なコミュニケーションがとれる。
2)救急
外科・整形外科・脳外科または内科に配置されますが、救急患者の初期治療を優先的に研修します。
救急疾患の搬送のない時間は、各科の処置について研修を行ったり、麻酔科において気管内挿管、ルート確保、心肺蘇生、緊急時の薬剤投与などについて研修します。
3~4回/月の当直・日直業務は外科系医師を指導医として行います。
一般目標(GIO)
  • 救急患者に対して適切な初期診療を行い、必要な救急手技を行うことができるよう基本的能力を身につける。
  • 救急患者の専門医へのコンサルテーションの必要性の判断、コンサルテーションの実際を学ぶ。
行動目標(SBOs)
  • 救急患者のバイタルサインや臨床経過の把握が適切にできる。
  • 救急で施行することの多い検査(血液検査、X線検査、CT検査、心電図検査など)を適切に施行することができ、診断を行うことができる。
  • 収集した情報に基づき、病状の把握、重症度の判定をおこない、必要となる治療を判断することができる。
  • 指導医や専門医に適切にコンサルテーションを行うことができる。
3)選択必修
外科、麻酔科、精神科、産婦人科、小児科のうち2科以上を選択します。1科を最低1か月以上とします。
4)地域医療
公立宇出津総合病院、公立羽咋病院、公立穴水総合病院、市立輪島病院、珠洲市総合病院、公立つるぎ病院から選択し2か月間研修します。
一般目標(GIO)
  • 地域住民が生涯にわたり住み慣れた地域で健やかに幸せに生活できるよう、地域に根ざした医療のできる医師となるために、プライマリ・ケアからリハビリテーション、さらに福祉サービスにいたる連続した包括的な医療を理解するために、患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医師の役割を理解し、地域医療の内容を学ぶ。
行動目標(SBOs)
  • 研修先の地域の医療機関、介護施設などの医療資源の特性を述べることができる。
  • 研修先の医療機関の特性およびその地域における役割を述べることができる。
  • 介護保健サービスを述べることができる。
  • 指導医の指導のもとで、介護保健の主治医意見書を作成することができる。
  • 患者家族と良好な関係を築き、患者への家族の思いを述べることができる。
  • 病状、家族の受け入れを理解し、退院支援に向けて指導医、医療スタッフと意見交換を行う。
  • 急性期療養の後、在宅復帰にむけての退院支援カンファレンスに参加し、退院支援活動を行う。
  • 退院後の在宅医療担当の診療所医師へ紹介状の作成ができる。
  • 退院後の介護施設入所の際、担当医師へ紹介状の作成ができる。
  • 療養型病床への転院について、紹介状の作成ができる。
  • 在宅診療の長所と問題点を述べることができる。
  • 在宅診療に付き添い、研修を行い、患者の問題点を述べることができる。
5)選択
当院の全診療科から選択が可能です。1科を最低1か月、最高10か月(最少1科、最多10科)とし、研修医の希望で調整します。
また、海外研修の 1ヶ月間も選択可能です。
2年目の後半については、選択した診療科にかかわらず、研修到達目標に達していない項目について優先的に研修できるよう柔軟に対応しています。

臨床研修ローテーション以外の事項

1)ミニレクチャー
10~15回(4~6月)
2)モーニングカンファレンス
内科研修期間 毎朝 8:15~8:45
3)抄読会
随時行います
4)院内研修会
接遇、医療安全:採用時+年1回
感染・NST・BLSなど:不定期
5)病理解剖、
臨床病理検討会(CPC)
病理解剖:不定期
CPC:月1回
(研修医自身もCPCを担当します)
6)学会参加
研修医出張規程
年度につき3回まで
(総額18万円まで)

当直研修

1)1年次(5月以降)
指導医とともに当直(補助)
4回/月
2)2年次
独自に先ず診療を行う (ファーストタッチ:診察・検査計画立案など)
その上で、同時に当直している指導医にコンサルトを行う
4回/月

内科系、外科系と2系列の日直・当直が行われており、その他の診療科はバックアップ体制になっています。
研修医の皆さんは、内科系、外科系いずれかで補助当直を担当し、1次2次救急を中心に救急医療・プライマリケアの研修を行います。

1年目の研修医は必ず上級医師と一緒に診療を行っており、研修医がひとりで患者を診ることはありません。
2年目ではファーストタッチは任されますが、必ず上級医師が当直していますので、相談しつつ診療にあたります。

毎日多くの患者さんが救急・時間外外来に受診します。いろいろな症例を経験できますし、臨床医としての貴重な財産となっていきます。

研修協力病院・研修協力施設

研修協力病院
金沢大学附属病院
公立宇出津総合病院
公立羽咋病院
市立輪島病院
珠洲市総合病院
公立穴水総合病院
公立つるぎ病院
財団法人松原病院
公立つるぎ病院
恵愛病院
研修協力施設
杉浦クリニック
半田内科医院
ながい内科クリニック
たけうち内科クリニック

その他

症例毎の担当医が指導しますが、どの上級医師からも学ぶことができます。そばで見て、自分で考え、自分で行って分からないことを質問して下さい。
全体の研修状況の確認や計画は、臨床経験7年目以上の年間指導医が担当します。

いろいろな診療科を経験しながら将来を考えることができます。また院内だけでなく、院外での研修会・研究会などの機会が多数あり、情報が得られます。

研修生活は当直業務など決して楽ではありません。ただし当直回数は月3-4回とし、過労にならないように配慮しています。
夏期休暇などのリフレッシュのための年休も保障されています。また、先輩医師やコメディカルとの交流があります。

例年、アンケートなどで研修医の意見を取り入れて翌年からの研修のやり方を変更改善するように努めています。あなたの声も後輩のために聞かせてください。

お申し込み・お問い合わせ

〒921−8105 金沢市平和町3丁目7番3号

金沢市立病院事務局 担当:土肥(ドイ)

TEL :076-245-2600FAX :076-245-2690

e-mail:byouin@city.kanazawa.lg.jp