研修医の声
研修医の声⑥
研修医K先生|九州大学卒
私は10月の1ヶ月間、麻酔科で研修をさせていただきました。
午前中は主に外来見学を行います。術前診察では、患者さんへの問診や身体診察に加えて、血液検査、心電図、胸部レントゲンなどを総合的に評価し、麻酔を行う際の方法やリスクについて検討します。また緩和ケア外来の見学では、麻酔科の先生方が患者さんやそのご家族の方にどのように接しているのかを学ぶことができ、とても勉強になりました。入院中の患者さんに対しては実際にベッドサイドまで行き、お話をして寄り添う姿勢がとても印象的でした。
午後には毎日複数の手術があり、患者さんが入室する30分ほど前から準備をします。具体的には麻酔器の動作を確認し、麻酔薬をアンプルからシリンジに詰め、マスク換気や気管挿管の準備などを行います。気管挿管や静脈ルート確保の手技はとても難しい印象がありましたが、指導医の先生方が丁寧に指導してくださり、また積極的に経験する機会を設けてくださいました。術中は患者さんの呼吸、循環を中心に全身管理を行います。症例ごとにリスク評価に基づいて異なる麻酔方法を考え実践していくところが、難しくもあり興味深い点だと感じました。手術が終わりに近づくと覚醒の準備を行い、抜管した後は帰室まで付き添います。
麻酔科の先生方はどの先生も優しく、手技を行う際に何度もアドバイスをくださり、さくさんの事を学ばせていただきました。大変充実した期間となりましたことを、この場をお借りして深く感謝申し上げます。