研修医の声
研修医の声⑧
研修医N先生|金沢大学卒
金沢市立病院整形外科、その朝はいつも患者さんへの回診に始まります。整形外科において重要なゴールの一つは疼痛や可動域制限などの症状を改善し、なるべく早く元の生活レベルへ戻れるようにすることですが、その症状はカルテや採血・画像検査だけでは中々見えません。回診でお話を直接うかがうことで症状の経過を把握し、リハビリをどう進めるか、社会復帰はどのタイミングで行うか、を決めていきます。
8時45分からは外来の時間です。日本人の自覚症状の上位を腰痛(1位)、肩こり(2位)、手足の痛み(4位)と整形外科疾患が占めていることからもお察し頂けると思いますが、とても多くの患者さんが受診されます。午後には手術があるので午前中に外来を捌ききらねばならず、私たち研修医も初診外来や関節エコーを手伝いつつ時間が過ぎていきます。整形外科外来はまさしくcommon diseaseの宝庫なので、研修中に私自身多く勉強させていただきました。
午後は手術です。件数は日によってバラつきがあるものの平均1~2件/dayで、人工骨頭置換術、骨接合術、創外固定術、手根管開放術、椎体形成術、関節鏡下半月板形成術などの多彩な手術を1か月間で見ることができました。研修医は助手としてサポートに入り、術野の確保や縫合などを練習しつつ手伝わせていただきました。外科の基本的手技を多く練習することが出来るため、良い経験値を積むことができたと感じます。
総じて多くの事を勉強させていただいた1か月間でした。お世話になった整形外科の先生方、外来・病棟・手術室の看護師の皆様にはここに改めてお礼申し上げます。