当院の研修プログラム

ローテーション例各研修科の紹介
ローテーション以外の事項当直研修
研修協力病院・施設
研修プログラムを受ける方へ

ローテーション例

1年次

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科(計24週間) 救急
(12週間)
救急・外科など必須科目
(計16週間)
内科
▲令和5年度のローテーション案になります

2年次

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
必須科目 地域医療 選択研修(計10ヶ月)
当院、大学病院、フランス留学など
希望に応じたキャリアプランを作成
▲令和5年度のローテーション案になります

備考

  • 研修ローテーション順は、個々の研修医で異なります。
  • 医師臨床研修制度での2年間の研修期間のうち、必修科目とされているのは、内科24週、救急12週、外科4週、小児科4週、産婦人科4週、精神科4週、地域医療4週です。
  • 必修科目・選択科目を研修した残りの10ヶ月間が自由に選択していただける選択研修期間になります。将来の専攻分野を決定して関連ある分野を選んで研修することが基本になってきますが、必ずしも診療科を早い時期に決定できない方も多いので、自由に期間設定して複数科選択できるようになっています。

多数の診療科から単科を選択して研修することもできますし、皆さん自身の将来に必要な診療科をいくつか組み合わせることも可能です!

各研修科の紹介

内科救急外科麻酔科・ペインクリニック科小児科産婦人科精神神経科
一般外来地域医療選択

内科

循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、内科、腎臓内科・血液内科、代謝内科・神経内科それぞれを研修します。研修期間は1か月間を1タームとして各内科1~2ターム、合計6タームとなります。約4回/月の当直・日直業務は内科系医師を指導医として行います。

科目責任者からのメッセージ

内科の研修中に患者さんとその家族の意思を理解し、実践するために自分とチームの知識や技術をどのように活用し、疾病に対応していくかの基礎的な部分を習得してほしいです。チームリーダーとしての役割を経験、また多くの専門医と接し、自己研鑽に努めていただきたいと思っております。

救急

外科・整形外科・脳外科・救急初期対応・麻酔科または内科に配置されますが、救急患者の初期治療を優先的に研修します。4週間は麻酔科で研修を行い、気管挿管を含む気道管理および呼吸管理、急性期の輸液・輸血療法、並びに血行動態管理法について研修を行います。
救急疾患の搬送のない時間は、各科の処置について研修を行ったり、麻酔科において気管内挿管、ルート確保、心肺蘇生、緊急時の薬剤投与などについて研修します。約4回/月の当直・日直業務は外科系医師を指導医として行います。また令和4年度より救急専門医が常駐し、手厚く指導を行っております。

科目責任者からのメッセージ

当院の救急室は救急救命センターではありませんので、心肺停止患者が次々と運び込まれてくるような目の回るような超多忙さはありません。しかし年間救急受診者数は 7000 人強、搬入救急車台数は 2000 台と、一般病床 200 床台の病院としては忙しい救急室です。一般病院のプリマリ・ケアで遭遇する疾患を一通り研修することができます。救急室では多種多様な疾患に対する問診・診察法の研修を行い、そこから必要な検査・処置を考える力を養います。迅速な判断が求められる現場を体験し、重症度・緊急度の把握ができるように研修します。また局所麻酔、皮膚縫合等頻度の高い処置を実際に経験してもらいます。また救急室で診察した患者が入院した場合、引き続き病棟での診療も経験・研修してもらいます。

外科

研修期間は4週間となります。約4回/月の当直・日直業務は外科医師を指導医として行います。

科目責任者からのメッセージ

当院では外科医は多くはありませんが、その分外科を身近に感じていただけるかと思います。局所麻酔の小手術から全身麻酔の大きな手術まで幅広く経験することができます。外科の研修期間は外科の一員として多くの手術や手技に参加できるように配慮します。科専門医修練カリキュラムに沿った研修を行います。外科診療に必要とされる基本的な知識・手技を習得することを目標としますが、外科系志望の方はもちろんのこと、内科系志望の方にも充実した研修となるように各自のニーズに合わせて研修を行っていきます。

麻酔科・ペインクリニック科

救急研修として 44週、選択科目として 4週~、手術患者の麻酔管理を行う麻酔医の業務を通して、循環・呼吸・疼痛管理についての知識を整理し、心肺蘇生に必要な手技(静脈路確保、気道確保)を習得します。

科目責任者からのメッセージ

麻酔科・ペインクリニック科は、手術室の麻酔、ペインクリニック、緩和ケア、救急医療、集中医療を行う科です。重症患者管理の基本は、全身麻酔での点滴確保、気管挿管、呼吸管理、循環管理、体液管理、体温管理で基礎的なことが学べます。また、麻薬の基本的な知識を習得することができるのも特徴です。午前中はペインクリニック外来で疼痛治療、および末期癌患者の終末期医療を経験することができます。

小児科

当院および研修協力病院である金沢大学附属病院で研修を行います。研修期間は4週間となります。

科目責任者からのメッセージ

小児科におけるプライマリ・ケアを実践していきたいと思います。

産婦人科

当院および研修協力病院である杉浦クリニック、恵愛みらいクリニックで研修を行います。研修期間は4週間となります。

精神神経科

研修協力病院である松原病院で研修を行います。研修期間は4週間となります。

一般外来

当院で研修を行います。 内科、外科での研修期間に一般内科および一般外科外来で同時に研修を行います。研修期間は計4週間です。

科目責任者からのメッセージ

外来診療は、基本的診療技術を学ぶ場として大切な研修の場と思われます。一般外来患者の診療を通じて、医療面接や身体診察、検査治療の立案を学び、慢性疾患患者の再診も受け持つことで一般診断学を身につけましょう

地域医療

公立つるぎ病院、公立宇出津総合病院、公立穴水総合病院、市立輪島病院、珠洲市総合病院から選択し4週間研修します。

科目責任者からのメッセージ

医療人の一人である医師の活動の多面性を知るとともに、患者さんへの多方面からのアプローチが求められる環境にあり、研修到達目標でもある全人的医療を目指し研修し、今後の医療に有益となる研修にしてほしいです。

選択

当院の全診療科から選択が可能です。1科を最低1か月、最高10か月(最少1科、最多10科)とし、研修医の希望で調整します。

  • 希望者はフランス・ナンシー地域大学病院センターとの交換研修にて、1ヶ月間の海外研修を行います。海外の医療現場を識ることで、国際化に対応できる人材を養成します。その際の旅費はもちろん、海外研修期間中の給料も支給されます。
  • 希望者は選択期間のうち、1週間、地域におけるかかりつけ医での研修も可能とします。

2年目の後半については、選択した診療科にかかわらず、研修到達目標に達していない項目について優先的に研修できるよう柔軟に対応しています。

また、金沢大学附属病院をはじめとする協力型臨床研修病院にて研修科目として選択することで経験することができます。

ローテーション以外の事項

ミニレクチャー10~15回(4~6月)
モーニングカンファレンス内科研修期間:毎朝 8:15~8:45
抄読会随時行います
院内研修会接遇、医療安全:採用時+年1回
感染・NST・BLSなど:不定期
病理解剖、臨床病理検討会(CPC)病理解剖:不定期
CPC:月1回(研修医自身もCPCを担当します)
学会参加研修医出張規程年度につき2回まで
(助成に当たり条件あり、総額18万円まで)

当直研修

内科系、外科系と2系列の日直・当直が行われており、その他の診療科はバックアップ体制になっています。研修医の皆さんは、内科系、外科系いずれかで補助当直を担当し、1次2次救急を中心に救急医療・プライマリケアの研修を行います。

1年次(5月以降)指導医とともに当直(補助)※4回/月
2年次独自に先ず診療を行う (ファーストタッチ:診察・検査計画立案など)
その上で、同時に当直している指導医にコンサルトを行う※4回/月

当直研修の特徴

1年目の研修医は必ず上級医師と一緒に診療を行っています。
2年目ではファーストタッチを先ず行い、次に一緒に当直している上級医師にコンサルトする体制です。

毎日多くの患者さんが救急・時間外外来に受診します。いろいろな症例を経験できますし、臨床医としての貴重な財産となっていきます。

研修協力病院・施設

研修協力病院金沢大学附属病院
公立宇出津総合病院
公立羽咋病院
市立輪島病院
珠洲市総合病院
公立穴水総合病院
公立つるぎ病院
財団法人松原病院
やわたメディカルセンター
研修協力施設半田内科医院
ながい内科クリニック
たけうち内科クリニック
恵愛みらいクリニック

研修プログラムを受ける方へ

症例毎に担当医が指導しますが、どの上級医師からも学ぶことができます。そばで見て、自分で考えて行動し、分からないことを質問して下さい。全体の研修状況の確認や計画は、臨床経験7年目以上の年間指導医が担当します。

いろいろな診療科を経験しながら将来を考えることができます。また院内だけでなく、院外での研修会・研究会などの機会が多数あり、情報が得られます。

当直業務も大切な研修であり、月4回を基準とし、過労にならないように配慮しています。夏期休暇などのリフレッシュのための年休も保障されています。また、年3回18万円まで学会・研修の補助があります。

年次報告

例年、アンケートなどで研修医の意見を取り入れて翌年からの研修のやり方を変更改善するように努めています。あなたの声も後輩のために聞かせてください!