研修医の声

研修医の声⑮

研修医K先生|金沢大学卒

 2025年9月に麻酔科で1ヶ月間研修しました。午前中は手術予定の方の術前診察やペインクリニックを見学しました。午後は麻酔薬の準備を行い、全身麻酔の患者の気管挿管を担当したり、術中の患者のバイタルをモニタリングしたりするといった形でした。

 術前診察では、手術予定の患者の疾患や内服薬などを確認し、麻酔導入時に注意すべき点などを確認しました。ペインクリニックでは、様々な部位の疼痛に悩まされる患者に対し、ブロック注射や遠赤外線治療によって疼痛を改善させていました。

 全身麻酔の患者に対しては、指導医の監修の元、気管挿管を担当させていただきました。学生の頃は気管挿管の経験に乏しかったのですが、麻酔科の研修では全例で気管挿管をさせていただき、経験と自信になりました。また、麻酔薬の薬物動態や半減期を理解することで、各患者の手術様式の違いに応じて使い分けをしたり、術中のバイタルの変化に応じて指導医の許可の元麻酔薬を追加投与したりすることにつながりました。

 また、麻酔科では月に一度、抄読会を行っています。私が読んだ論文は術中の音楽療法とそれに伴う鎮痛作用の関係性についてであり、興味深い内容だと感じました。先生方も交代で論文の内容を発表しており、勉強になりました。

 1ヶ月麻酔科で学ばせていただき、将来どの科に進むとなっても必要な知識や経験を得ることができました。最後になりますが、ご多忙の中1ヶ月間ご指導頂きました麻酔科の先生方に御礼申し上げます。

 

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