研修医の声

研修医の声②

研修医N先生|金沢大学卒

 皆さん糖尿病と認知症という疾患をご存じでしょうか。このページを閲覧する方であれば嫌というほどよく知っているでしょう。どちらも今や日本で知らない人はいないと言えるほど一般的となった疾患です。5月にかけて、私はそんな疾患を最も身近に扱う内分泌糖尿病及び脳神経内科で研修させていただきました。自身の未熟さゆえ至らない点も多くありましたが、同時に多くのことを学べた1ヶ月だったと感じております。

 糖尿病、認知症はどちらも(統計にはよりますが)日本での有病者数が1000万人を超えるともいわれる疾患です。こういった疾患自体が悪化し、入院となる症例も多くありますが、例えば肺炎で入院したが認知症を併発しており管理が必要な症例や、心筋梗塞で入院して初めて糖尿病を指摘されるなど、入院に際して新たに介入が必要となる症例も往々としてあります。そうした症例では他科の先生やコメディカルの方々との横断的な対応が重要になり、当科ではNSTカンファ、認知症カンファなどに積極的に参加、関与することでチーム医療を強化しています。そういった複合的な診療へ参加することにより、これまでになかった多角的な視点や問題解決への具体的なプロセスを担当患者さんの入院期間を通して経験することができたと感じています。

 純医学的にも多くのことを学ぶことができました。特に並行して行われた救急研修や当直業務において担当したいくつかの内分泌緊急症の症例について、急性期の治療から慢性期への移行、退院まで一貫して対応することができたことは大変貴重な経験になり、自らの成長に繋がったと思います。

 最後に、1カ月間お世話になりました指導医の先生方、コメディカルの皆様方に改めて御礼申し上げます、本当にありがとうございました。

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