研修医の声⑦
研修医W先生|筑波大学卒
私は基幹型で研修医2年目にフランスのナンシー大学にある大学病院(CHUN)へ相互派遣で11月から約1ヶ月間研修へ行きました。この相互派遣は他の研修病院では経験することができない貴重な経験をすることができます。自由度が高く、自分の行動次第で非常に充実した研修になることは間違いないです。以下は私の経験談になります。
大学病院は1,000床を超える規模であり、経験したことない大きさのものでした。研修に当たっては事前に希望の診療科を知らせてからまわらせていただく形式であり、内科外科問わず希望は大体通ります。私は代謝内分泌科を希望しました。大学病院での代謝内分泌科は「糖尿病」、「内分泌」、「栄養」の3チームに分かれており、私は「糖尿病」と「栄養」のチームを希望しました。どちらの診療科も手技自体は少なく、病棟内の回診、診察がメインでした。会話は全てフランス語であり、私自身が英語はともかくフランス語が不自由なため理解に苦しんでいました。しかし、メンバーの中には英語を話してくれる学生、医師が一定数おり、その方たちのサポートのおかげでなんとか過ごすことができました。もし、行く機会があるならば手技や画像提示が多い診療科を選択、あるいはフランス語を勉強していく事でより充実した研修になると思います。それを抜きにしても異国の病院の様子を知ることができたことは大変良い経験であったと考えます。
また、休日は自由ですので、自分が行きたい場所を観光することができました。私は、ナンシー市内、パリ、ランスなどに旅行へ行きました。建物から全て芸術的な風景が広がっており、食をはじめ日本とは違った新鮮な雰囲気を味わうことができます。金銭面について旅費、ホテルでの滞在費は病院から支給、その他一部支給されるので物価が高いヨーロッパではありますが、多少安心して暮らすことができます。
以上が経験した概要ですが、非常に充実した研修となりました。このような経験ができる病院は希少であり、これを読み興味を持った方は金沢市立病院での研修を強く推奨します。