過去の研修医の声②
研修医M先生|金沢大学卒
私は平成22年4月より金沢市立病院にて初期臨床研修医として2年間勤務しました。
金沢市立病院における臨床研修制度は平成22年より開始されたので、私は当院での研修医の第一期生でした。
研修医の受け入れは開始されたばかりでしたが、幸いにも勤務されている先生方が、大学病院などで学生や研修医を指導する立場におられた方でしたので、指導体制に不安はありませんでした。またこの2年間の間に、 専門科別カンファレンスや論文抄読会などが行われるようになり、+αの研修内容も充実しています。
また当院では、週に1回院長回診があります。そこでは、私が苦手としていた身体診察を院長先生に付きっきりで教えて頂けます。身体診察を苦手とする人は多いと思いますが、身体診察の重要性と実際の取り方について丁寧に教えて頂けるので大変勉強になっています。
当院での初期臨床研修プログラムの売りの一つに、研修プログラムの自由さがあると思います。指導医と相談しながら、自分がより学びたい手技や症例などを重点的に経験することが出来ます。全体の基礎的なことを学びながら、自分の興味がある分野についてさらに詳しく経験出来る、満足度の高い研修生活を送れることだと思います。
現在、大学5、6年生の方はどこの病院で臨床研修をするか悩まれている方も多いと思いますが、多くの先輩などからたくさん情報を得て、実際に病院に見学に行って下さい。是非、金沢市立病院にも足を運んで下さい。
きっと、先生方の指導に対する情熱や臨床研修制度を良くしていこうとする病院全体の熱意を感じることが出来ると思います。
研修医N先生|金沢大学卒
私は、金沢大学附属病院の内科系専門プログラムとして、内科・救急・外科・麻酔科を金沢市立病院で研修させていただいております。
初期研修では、専門性の高い疾患を診るよりもcommon diseaseや救急対応を学ぶことが重要だと思われますが、当院は中規模病院であるためcommon diseaseや救急搬送例を豊富に経験することができます。
特に内科では、前日の入院患者様に関して毎朝合同カンファレンスをしていることもあり、興味のある症例を内科全体の中から選んで担当していくことも可能です。
このように科の垣根を超えて研修していけるのが、当院での初期研修の大きな特徴かと思われます。
研修内容も自分の学びたいことに応じて、flexibleに変えていくことができます。内科を回りながら挿管実習をすることも可能ですし、他科の検査を学ぶことも可能です。自分は放射線科プログラムのため、研修期間を通して読影業務やエコー、IVRなどに携わらせていただき大変勉強になりました。
学びたいことを学べるというのは、単純なようで非常に貴重な環境だと思います。これから、研修先を考える方には、ぜひ金沢市立病院で有意義な時間を過ごしていただけたらと思います。
研修医O先生|金沢大学卒
私は金沢大学のたすき掛けプログラム(大学病院1年、関連病院1年)で研修を行い、その1年目の研修先として金沢市立病院を選びました。
この病院は研修医の受け入れを始めてまだ2年目ですが、研修をしてみて感じたこの病院の一番いいところは病院全体がアットホームなところです。
先生方はもちろん、技師さんに心エコーや腹部エコー、呼吸機能検査等について教わったり、救急外来で看護師さんに点滴の入れ方や心電図の貼り方を教わったり、リハビリ室で実際に行っているリハビリを見学したりなど自分のやる気次第でいろいろと勉強することができます。
実際のカリキュラムとしては、まず4月に手術室で気管挿管の練習を行い、並行して内科を4カ月間(代謝・腎臓・神経、循環器、呼吸器、消化器)回った後、救急(整形外科・脳神経外科・外科)を3カ月間回ります。5月からは上級医の先生と一緒に月1の当直も始まります。
日中の救急や当直では、問診・身体所見等から診断をまず自分の頭で考え、わからないことはすぐに上の先生に質問できるという体制になっていて、すごく勉強になります。特に夜間の救急では各科の先生すべてがいらっしゃるわけではないので、緊急性を要するのかそうでないのかを判断する必要があります。
病棟では看護師さんとのコミュニケーションも大切です。看護師さんは一番長くそばで患者さんをみているので、 患者さんのことで困ったら気軽に相談してみて下さい。皆、本当に親切です。
初めは戸惑うことや迷うこともたくさんあると思いますが、誰もが初めから一人前の医師であるわけではありません。医師として、医療スタッフの一員としての自覚をもち、医者人生の第一歩を踏み出すのにぜひ金沢市立病院で学んでいただけたらと思います。