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診療科・部門

呼吸器内科

当院呼吸器内科は呼吸器・睡眠センターとして、常勤医師4名と非常勤医師(外来)1名で診療にあたっています。
バーチャル気管支鏡、超音波内視鏡などの呼吸器内視鏡検査、局所麻酔下胸腔鏡検査、各種肺機能検査、呼気一酸化窒素検査(NO)、咳テスト、終夜睡眠ポリグラフ検査など呼吸器関連のあらゆる検査を実施し、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺癌、肺結核・肺炎などの感染症、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群など呼吸器疾患全般にわたる診療を行っています。

また、睡眠時無呼吸症候群に対しては以前より積極的に診療し、最近では他の睡眠医療にも取り組んでいます。
各種学会の認定施設として認定され、金沢大学と連携をとりながらより質の高い診療を目指しています。

日本内科学会専門医、日本呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医、日本睡眠学会専門医、日本アレルギー学会専門医等の各種資格を有し、より高度なチーム医療を行っています。

診療(業務)内容

睡眠時無呼吸症候群

睡眠センターの専用個室にて簡易睡眠検査・終夜睡眠ポリグラフ検査を施行しています。専門の技師による詳細な解析を実施し、専門医による診断を実施しています。患者さんの病態に応じて在宅持続陽圧呼吸療法 (CPAP療法)・マウスピース・手術・減量(食事療法、運動療法)・生活指導等の治療法を選択しています。また、当院神経内科で筋交感神経活動検査も可能で、合併症など病態の評価に活用しています。

睡眠障害

睡眠時無呼吸症候群だけではなく、各種の睡眠障害(むずむず脚症候群、周期性四肢運動症、レム睡眠行動障害、ナルコレプシー、特発性過眠症、睡眠覚醒リズム障害など)の診療も実施しています。各種質問票、睡眠日記を活用し、反復睡眠潜時検査(MSLT)、覚醒維持検査(MWT)も行っています。

肺癌

最近特に増加している肺癌に対しては、超音波呼吸器内視鏡検査や胸腔鏡検査など各種デバイスを駆使して診断し、肺癌診療ガイドラインに基づき、手術・薬物療法・放射線療法・対症療法等を選択し、積極的に治療しています。また、必要に応じて他の病院と連携をとり、個々の患者さんに合った最適な治療にあたっています。

気管支喘息

喘息の診断では気道可逆性試験、気道過敏性試験、呼気一酸化窒素(NO)検査、誘発痰炎症細胞分画、アレルゲン検査など詳細な検討を行っています。喘息の治療ではピークフローメーター・喘息日記を導入し、積極的にステロイド吸入療法を取り入れ、ガイドラインに沿った治療を施行しています。また、吸入薬導入に際しては、薬剤師と連携して①吸入薬の適切な選択②吸入手技評価表を用いた吸入指導などを行ない、より効果的な吸入療法を行っています。
また、解熱鎮痛剤喘息、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、アレルギー性気管支肺真菌症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症などの鑑別、治療も実施しています。
 難治性喘息に対しては、生物学的製剤による治療も導入しています。

肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)

最近増加している病気で、在宅酸素療法の導入が最も多い疾患です。当科では呼吸機能検査、胸部CTなどを積極的に行い、喘息合併の有無を見極め、禁煙指導、適切な薬物療法、呼吸リハビリテーションの導入などを行っています。

間質性肺炎

原因不明とされることが多い間質性肺炎において、金沢大学など全国の専門施設と協力して可能な限り原因究明をつめた診断を行い、原因別の間質性肺炎の分類を行っています。それぞれの病態に応じた適確な診断・治療を行っています。

肺結核

感染源となりうる喀痰塗抹陽性の方・入院治療が必要な病態の方には入院(隔離病棟)していただき、結核医療の基準に従って治療にあたっています。喀痰塗抹陰性の場合でも必要に応じて短期入院も受け入れています。<コロナ対策のため入院治療は制限中>

急性呼吸不全

急性呼吸不全に対する人工呼吸療法は、鼻マスクによる非侵襲的陽圧人工呼吸療法を第一選択として積極的に取り入れ、患者さんの早期回復・QOL・人工呼吸関連肺炎予防を考慮した治療に努めています。非侵襲的陽圧人工呼吸療法(NPPV)においては北陸では先駆施設であり、急性期・慢性期に拘らず、多数の患者さんに施行実績があります。ネーザルハイフローという高流量(30~60L/分)で高濃度(21~100%)の酸素を鼻カニューラから投与する新しい原理の呼吸管理方法も積極的に取り入れ、効果を上げています。

慢性呼吸不全

積極的に在宅酸素療法の導入・リハビリテーション・栄養療法を取り入れています。特に続発性肺高血圧症を早期に診断し、在宅酸素療法により、QOLの改善・予後の改善に努力しています。慢性呼吸不全に対するネーザルハイフローの導入も検討しています。

胸膜炎

胸膜炎の診断においては、局所麻酔下胸腔鏡を用いた肺生検、胸膜生検等を積極的に施行して、確定診断に努め、治療しています。

気胸

通常の保存的治療や外科による胸腔鏡を用いた手術、さらに難治性気胸に対してはEWSというシリコンによる気管支充填剤による先進的治療も実施しています。

呼吸器感染症

グラム染色や各種検査により原因菌の同定と適切な抗菌薬の選択、PK/PD理論に基づく投与法を実践しています。
社会環境、医療体制の変化に伴い、新規の感染症や今まで稀だった感染症の増加、耐性感染症の出現などが問題となっており、最前線での対応に取り組んでいます。

肺非結核性抗酸菌症

近年増加している肺非結核性抗酸菌症に対しては、気管支鏡検査を含めた早期診断や積極的な治療に努めています。

呼吸器内視鏡検査

呼吸器疾患の診断のために必須の気管支鏡検査は、患者さんに対して苦痛が少なく、安全に実施できるようにするために、適確な鎮静剤の使用やモニタリングを行い、必要に応じて経皮的二酸化炭素分圧のモニターを併用しています。また、診断率を向上させるため、ナビゲーションシステムや超音波内視鏡など、最先端の機器を導入しています。

慢性咳嗽

診断の困難な慢性の咳に対しては、気道可逆性試験、咳感受性試験、呼気NO検査、気道過敏性試験・各種病原菌検査(マイコプラズマ・百日咳など)、気管支鏡検査などの専門的な検査を行って正確な診断をつけることで、適切な治療を行っています。

スタッフ紹介

           
古荘 志保

古荘 志保 科長

【担当分野】
呼吸器内科一般

【資格等】
日本内科学会専門医、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医、日本睡眠学会会員、日本肺癌学会会員、日本結核病学会会員、日本医学教育学会会員、日本医師会認定産業医、臨床研修プログラム責任者

市川 由加里

市川 由加里医長

【担当分野】
呼吸器内科一般

【資格等】
日本内科学会専門医、日本呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本アレルギー学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本結核非結核性抗酸菌症学会指導医、日本肺癌学会会員、日本感染症学会会員

黒川 浩司

黒川 浩司医長

【担当分野】
呼吸器内科一般、肺癌

【資格等】
日本内科学会認定内科医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、日本呼吸器学会会員、日本肺癌学会会員、日本臨床腫瘍学会会員、国際肺癌学会(IASLC)会員、日本がん治療認定医機構がん治療認定医

 

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米田 知晃 医師

【担当分野】
呼吸器内科一般

【資格等】

 

中積 泰人

中積 泰人非常勤

【担当分野】
呼吸器内科一般

【資格等】
日本内科学会専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、北陸支部評議員、日本睡眠学会専門医、米国認定睡眠ポリグラファー、日本肺癌学会会員、北陸部支部会評議員、日本アレルギー学会専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本結核病学会認定医・指導医、日本化学療法学会抗菌化学療法認定医、日本環境感染学会 インフェクションコントロールドクター(ICD)、日本臨床腫瘍学会会員、日本感染症学会会員、金沢大学臨床教授、金沢大学非常勤講師

呼吸器内科関連認定施設

  • 日本内科学会教育病院
  • 日本呼吸器学会認定施設
  • 日本睡眠学会認定施設(A型)
  • 日本アレルギー学会認定教育施設
  • 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設